キャリアの最適解は、「自分を知ること」から始まる
キャリアや仕事の話をする前に、まず押さえておきたいことがあります。それは「自分を知ること」です。
成功の定義から考える
「あなたにとっての成功とは何ですか」と聞かれて、すぐに答えられるでしょうか。年収、好きな仕事、場所や時間に縛られない働き方、家庭を築くこと。答えは人それぞれで、正解はありません。
ここで一つ立ち止まりたいのが、その成功を「何を達成するか(目標)」で考えていないか、という点です。北野唯我氏の『転職の思考法』では、「何をするか」を重視するToDo型と、「どんな状態でありたいか」を重視するBeing型があり、大半の人はBeing型だと語られています。
子どもの頃、将来の夢を職業名で答えていたように、私たちはつい「何になるか」で考えがちです。ですが多くの人にとっては、「どんな状態でいたいか」を先に描くほうが、自分らしい答えにたどり着きやすいものです。
迷ったら、選択肢が広がるほうへ
理想の状態がまだ明確でないうちは、選べる状態を保ち続けることが有力な選択になります。需要のある人であり続けること、致命的に選択肢を狭めないこと。これが、方向が定まるまでの現実的な最適解と考えています。
価値観を棚卸しする
では、どうやって「どんな状態でいたいか」を見つけるのか。参考になるのが、ドナルド・E・スーパーが提唱した「14の労働価値」という考え方です。仕事で大切にしている価値観を複数の軸で整理し、自分が特に重視するものに優先順位をつけていきます。
やってみると気づくのは、すべてを一つの仕事で満たすことはできない、ということです。高い報酬を求めれば時間や安定とのトレードオフが生まれ、創造性と社会的評価の両立も簡単ではありません。だからこそ、本業だけで全部を満たそうとせず、副業や趣味も含めて人生全体で設計する発想が大切になります。
そのためにも、日々の中で自分が何に関心を持ち、何に没頭できるかを意識しておくこと。やりたいことは突然見つかるものではなく、小さな探求の積み重ねから、少しずつ見えてくるものです。

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